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コーヒーという日常と、宇宙という非日常を組み合わせ 新しい何かを見つけたい

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常三島キャンパス
総合科学部 総合科学科 3年
西窪 桜子(にしくぼ さくらこ)さん

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撮影:徳島大学理工学部 小山さん

「コーヒーが大好き」という西窪さん。コーヒーという日常的なものが気分転換に役立ったり、イベントに活用されたり、コーヒーを通して広がる世界に興味を持っています。カフェでアルバイトをしながら、豆の知識や接客スキルを学んでいて、人通りが少なくなった商店街「ポッポ街」をコーヒーで盛り上げるという夢を描いています。

卒論もコーヒーをテーマにしようと、「スペースバルーンプロジェクト」でコーヒー豆を成層圏へ打ち上げ、実験したいと考えているそう。そのために高校生、高専生を対象とした同プロジェクトの関連事業にもかかわり、サポートを行っています。また、阿波おどりサークル「雷連」で連長を務め、5月に大阪?関西万博のステージで踊りを披露した様子も紹介します!

(とくtalk2025年夏号掲載/取材2025年5月)

「コーヒー×宇宙」 これまでにない角度からコーヒーを探求したい

西窪さんはコーヒーが大好きだそうですね。

西窪さん はい。もともとお菓子を作ったり、甘いものを食べるのが好きで、一緒にコーヒー飲み始めたら好きになっちゃって、自宅でコーヒーを淹れて楽しんでいます。まだ焙煎までは手をつけたことはないんですけど、いつかやってみたいと思っています。

スターバックスでアルバイトもされていると聞きました。徳島はわりと喫茶店が多いですが、スタバを選んだ理由は何だったんでしょうか?

西窪さん スターバックスはチェーン店ですが、それぞれの地域に寄り添った店舗作りや接客をされているところが素敵だなと思って。バイトを始めたらコーヒーのことをもっと知る機会が増えて、これまで以上に好きになりました。

コーヒーのどういうところが好きなんですか?

西窪さん コーヒーは日常にありふれているものですが、それがイベントになったり、目的になったり、様々な場面で取り入れられていることに興味を持っています。例えば「一休みしたいからコーヒー飲もう」とか、逆に「ちょっと気合い入れたいからコーヒー飲もう」とか気分を切り替えるときにも使われますが、それは「何でなんだろう?面白いな」って。

確かに他の飲み物はあまりそういうイメージはないですね。

西窪さん 卒論もコーヒーをテーマにしようと思っています。佐原先生が気球の打ち上げ(*スペースバルーンプロジェクト)をされているので、コーヒー豆も打ち上げてみようと思っています。

*スペースバルーンプロジェクトについてはコチラ!

最先端研究探訪(とくtalk180-181号)
スペースバルーンプロジェクトが繋げた研究の輪 今、成層圏がおもしろい!
/docs/26722.html

佐原先生から干物やビール酵母を打ち上げた話を伺ったことがあります。コーヒー豆を打ち上げたらどうなるんでしょうか?

西窪さん まだ分からないんですけど、発酵の観点でみると味の成分にいろいろな変化があるので、ぜひやってみたいと思っています。「宇宙に行ったコーヒー豆*」という付加価値もつきますし、コーヒーという日常のものが宇宙という非日常と融合することで、新しい何かが生まれるかもと期待しています。

*本稿においての「宇宙」は、「地上から遠く離れた地球外縁の非日常空間」として成層圏を象徴的に表現したものであり、一般的に定義される宇宙空間(高度100km以上)とは異なります。

コーヒーで地域活性化!ポッポ街に、にぎわいを

コーヒーを使ってシャッター街を盛り上げるという野望を持っているそうですね。

西窪さん はい。ホントに野望ですけど(笑)。自分の好きなもので町おこしできたら、こんな幸せなことはないだろうと。私の家の近くにポッポ街という商店街があるのですが、シャッター街みたいになっていて、そこをどうにかできないかなと考えています。東新町アーケードは『ポンヌフマーケット(毎月最終日曜日に徳島市東新町のアーケード街で開催されるイベント)』などで結構人が集まる機会があるんですが、それに比べて一番駅に近いのにポッポ街はさみしくて。先ほどもお話したように、日常にあふれているものと非日常の何かと掛け合わせて、地域の活性化に繋がるようなことをやってみたいと考えています。

例えばどんなことですか?

西窪さん 豆の販売も行いつつ、店頭でもコーヒーを飲めるようなコーヒースタンドをやりたいと思っています。お菓子を作るのも好きなので、お菓子も一緒に出せるといいなと。

それはいいですね!

西窪さん 豆の買い付けに現地へ行ったり、パッケージのデザインを考えたり、地域創生コースでそういうところも学んでいきたいと思っています。

夢の実現のために今、何か始めていることはありますか?

西窪さん まずはコーヒー豆を成層圏へ打ち上げることを目標にしているので、『そらLab@Tokushima』にメンターとして関わっています。

『そらLab』とは?

西窪さん 徳島県内の高校生?高専生(1チーム4名程度)を対象としたスペースバルーンを使った実験のアイデアを募集する企画です。審査会を通過した3チームは実際にスペースバルーンを成層圏へ飛ばして実験することができるのですが、徳大も一緒に取り組んでいて、私は高校生のメンター業務を行っています。

どんなことをされているんですか?

西窪さん アイデア出しのサポートや大学にある専門的な機械を使えるよう、教授と高校生を繋げるなど、私は富岡西高校の生徒を担当しています。何人かでサポートをしているのですが、理系の人もいるので実験に関する具体的なアドバイスは機械などに詳しい人にお任せして、私は実験の様子を撮影したり、実験装置がどうやったら見栄えよく仕上がるかといったデザイン面でアドバイスを行っています。

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▲10月10日(金)の大阪?関西万博の徳島県催事にて『そらLab@Tokushima』の成果発表会が行われます。

大阪?関西万博の阿波おどりステージに雷連として参加

サークルは雷連だそうですね。

西窪さん はい。連長をやってます。

5月2日、3日に大阪関西万博で行われた「世界が踊る日~多様性が織りなす踊りの輪 徳島の阿波おどり~」にも参加されたとか。

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西窪さん 今回の万博の阿波おどり催事は徳島県庁のプロジェクトで、阿波おどりの有名連をはじめ、大学生の合同連と高校連という高校生の合同連も参加しました。大学生の合同連と高校連は未来の阿波おどりの担い手というポジションで出演させていただきました。

雷連は全員、出演されたんでしょうか?

西窪さん 本当は全員で行きたかったんですけど、「徳大からは40人」という人数制限があって、公認サークルの螺旋連さんと20人ずつ、半々で参加しました。

雷連は長く活動されているイメージがありますが、非公認サークルなんですね。

西窪さん 大学の規定で1ジャンル1団体しか公認がもらえないんですが、連員も60人を超え、今、公認になろうと公認プロジェクトも進めています。

なるほど。万博のステージはどんな感じだったんでしょうか?

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撮影:徳島大学理工学部 小山さん

西窪さん めちゃくちゃ広いステージでも踊らせてもらったんですが、海外の方もいっぱい来てくださって、「一生こんなことないかもしれない」みたいな、貴重な体験でした。

大学生の合同連ということは、練習はどうされてたんですか?

西窪さん 連長同士で日程を話し合って、だいたい毎週金曜日に四国大学さんで練習していました。

フォーメーションも難しいと思うのですが、今回の万博のために新しい演出を考えたりしたんでしょうか?

西窪さん 毎年6月に新町川沿いのしんまちボードウォークで『学生がつくる阿波おどりステージ 両国杯』でも徳島県内合同連として演舞を披露しているんですが、『両国杯』と同じ感じでやっています。各連から各パートを持ち寄って1つに繋げたような構成になっています。

8月の阿波おどり本番に向け、さらに盛り上がっていくと思いますが、「今から阿波おどりをやりたい」という人もまだ間に合いますか?連員募集はされていますでしょうか?

西窪さん 雷連は学年、学部を問わず、1年中募集しています。人数が多ければ多いほどお祭りって感じで楽しいかなと思うので、たくさんの人に参加してもらえたらと思います。

 

★ 阿波踊りサークル雷連

工学部電気電子工学科(現:理工学部電気電子システムコース)の学生を中心に発足し、総科?医?生資?理工他コースなど学部の垣根を超えて活動中!
練習日 月曜?水曜 18:00~20:00(大学休業期間は10:00~12:00)
場所 助任の丘(キララ横の広場)
入部方法 見学や体験に参加を。

Instagram https://www.instagram.com/kaminariren_44/

X https://x.com/kaminariren

 

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